第3世代の視力矯正手術「リレックス」の実力とデメリット
「『フラップ』を作るとどうしても衝撃に弱くなります。だからレーシックは、格闘技など目に何かがぶつかる可能性がある人には向いていない。リレックスはその弱点をクリアしています」
レーシックでは円形状の蓋を作るため、20ミリほど切開することになる。リレックスは切片を取り出すためだけの切開なので、2~4ミリ。10分の1の小ささだ。
「切開部分が小さいため、神経線維を切断する量が少なく、リレックスではドライアイはほぼ起こりません。一方、レーシックでは大抵の方にドライアイが起こります。時間が経てば改善しますが、もともとドライアイがある人では3~6カ月、症状が続く場合もあります」
■保険適用はなし
デメリットもある。まず、視力回復に時間がかかる。レーシックでは術後数時間で1.0程度まで視力が回復するが、リレックスは1週間ほどかけてゆっくりと視力が回復。次に、再手術が可能なレーシックに対し、リレックスは「2度目」はできない。PRKやレーシックなど別の方法で再手術となる。