着心地悪いと風邪引きやすい 肌着とウイルスの意外な関係
コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンのひとつ。通称「ストレスホルモン」と呼ばれ、主にストレスと低血糖に反応して分泌が増える。コルチゾールレベルが高いと免疫力を低下させる。つまり、免疫グロブリンAが低下し、コルチゾールが増加するということは、それだけ風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすいというわけだ。
しかし、柔らかい肌着を着た直後は「肌触りがいいな」と着心地を自覚できるが、しばらくするとそんなことすら意識しなくなってしまう。逆に、着た直後に「着心地が悪い」と感じても同じだ。なぜなのか。
「皮膚が感じる受容器は『痛覚』『触覚』『温覚』『冷覚』の4種類あり、順応しやすい刺激と順応しにくい刺激があります。肌着など、軽く触れる程度の刺激への順応性は高いので、すぐ慣れてしまうのです。だからといって、多少着心地が悪くても問題ないと思ってはいけません。無意識下でも、その刺激は皮膚を通じて常に脳に影響を与え続け、感情や体の免疫機構にも影響しているのです」
寝具も同じ。長時間皮膚に触れるものは、肌触りの良さで選ぼう。