成人の25%が該当 「脂肪肝ドック」にこれだけのメリット
だから早い段階で肝臓の状態を正しく知り、対策を講じる必要がある。しかし、脂肪肝は全く症状がない。早期発見、早期治療のために、脂肪肝ドックが役立つのだ。
■数値で脂肪肝の程度が分かる
脂肪肝ドックで分かるのは、肝脂肪度と、肝臓の線維化の程度が分かる肝硬化度。脂肪度を測るソフトを搭載したMRIを用いて検査をする。肝硬化度は、肝臓に振動を当て、その伝わり具合をMRIで解析し測定。検査時間は30分ほどだ。
脂肪肝の多くは、超音波検査で判明する。このMRIによる脂肪肝検査のメリットは、数値で脂肪肝の程度が分かることに加えて、線維化の程度が分かることだ。
「超音波では脂肪の蓄積度は分かりますが、軽度、中等度、高度という判定で、数値では分かりません。線維化については『フィブロスキャン』という別の検査が必要。この機器もすべての医療機関に備えられているものではなく、必ず行われているものではない」
しかし、線維化が進んでいればより肝硬変、肝がんのリスクが高くなる。線維化の数値の把握は非常に重要だ。