精子は数より動き ため込むより週1、2回は放出すべし
「精子の数が多いほど妊娠しやすいと思うのは大きな間違いです。妊娠のカギを握るのは、どれだけ元気な精子がいるか。昔は勝手な思い込みで、精子の数が多い方がいいと思って1カ月もため込んで1発勝負という考えがありました。今でもそう思っている人がいるようですが、精子も在庫期間が長ければ古くなって元気がなくなります」
精子の元気の良さとは、精子のしっぽの動きの良さのこと。通常、前進する精子が50%くらいいないと妊娠しにくいという。精子は季節や体調などにも影響を受けるが、禁欲期間を短くし、性交渉の回数を増やすのが子供を授かるための一番のポイントだ。
「患者さんの奥さんに『旦那に何を食べさせたらいいか』と、よく聞かれるのですが精子も体の一部です。体にいいものをバランス良く取ればいいでしょう。ただし、肥満はホルモンバランスが崩れるので要注意です」
精がつくとされる「マムシ」や「スッポン」などの効果は気分程度。しかし、セックスは脳でするものなので気分も大切という。