「私は発達障害でも働けるロールモデルになりたい」
大学時代はよく友達との約束を忘れたという福田さんは、予定の管理も得意ではない。しかし、いまの職場では、なるべく一日に多くの予定を入れないようにしたうえで、「今日は何時から○○君のお母さんがいらっしゃいますね」と、お互いに予定を声がけし合うようになっているので、助かっているという。
「私は、自分の特性を生かして、発達障害でも働けるというロールモデル(見本)になりたい。自分も発達障害だからこそ、発達障害の人が働きやすい環境をつくっていくことができると思うんです」
障害をポジティブに捉えることで人生を前向きに転化させた福田さんの生き方は、まさに発達障害者のロールモデルだ。