子供の腹痛を甘く見ない 親として知っておくべきことは?
「内視鏡が必要なケースもあります。夜間睡眠中に目が覚めるほどの腹痛があったり、早朝空腹時に腹痛がある場合。夜間睡眠中の嘔吐、貧血、消化管出血、成長障害、家族にヘリコバクター・ピロリ菌感染の人がいる場合は医師に相談を」
■治療
胃食道逆流症では、典型的な症状があり、貧血、消化管出血など危険兆候がなければ、PPIを2週間投与する。
「有効であれば4~8週間治療継続します。無効・再燃例では内視鏡検査を薦めます」
PPIでいったん治っても再燃する人は多い。「症状がある時だけ薬を飲む」「治療薬を継続して内服する」など、程度に応じて対処が変わる。なお、9週以上にわたる小児への長期投与に関する新たな臨床治験が現在取り組まれている。
胃・十二指腸潰瘍は、診断に内視鏡が必要なケースもあれば、腹部エコー検査などでスクリーニングすることもある。
「潰瘍が確定すれば、PPIを投与。組織検査などでピロリ菌が認められれば、引き続きピロリ菌除菌治療を行います」