原因不明の高血糖状態…深夜の微熱の正体は肺結核だった
もっとも僕はかなり初期の段階だったようで、セキも出ていなかったし、そのおかげでなかなか菌を検出することができず、かえって苦労させられた。死ぬほど苦しい気管支鏡検査(胃カメラのようなものを気道から肺に入れる)を経てようやく、肺結核との確定診断が下された。
幸いに排菌(菌を排出すること)はしていなかったので隔離病棟行きは免れ、9カ月間の投薬のみで治療が完了したのだが、今なお経過観察中の身ではある。
日本において結核というのは、実は今でも「現在進行形の病気」らしい。ただ昔より衛生状態・栄養状態が格段に良くなっているので、仮に感染していても発症には至らないケースが大半なのだそうだ。
糖尿病患者である僕は、免疫機能が弱まっている。そのせいで、普通ならはねのけられたはずの菌を、どこかでもらい受けてしまっていたのである。