糖尿病でも脳卒中・心筋梗塞のリスク減らす5つのポイント
「スウェーデンの研究者が世界的権威のある医学雑誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』8月16日号に発表した研究結果です。同国の全国糖尿病登録調査に2014年までの12年間に登録された2型糖尿病患者27万1174人と非糖尿病の地域住民135万5870人を比較したところ、5つの因子を適切に治療していれば、対照群に比べて急性心筋梗塞のリスクは16%低く、脳卒中のリスクは5%低下と有意差がなかったというのです」
2つの集団の平均年齢はおおよそ60歳、追跡期間の中央値は5・7年だった。
研究で示された5つの危険因子と目標値は次の通り。
①高血糖(目標:HbA1c7%未満)
②高血圧(同:上の血圧140㎜Hg未満、下の血圧80㎜Hg未満)
③尿中アルブミン排泄量
④喫煙習慣(同:禁煙)
⑤高LDLコレステロール(同:97㎎/デシリットル未満)
いずれも、検査値が高いほど糖尿病の合併症を発症しやすいことがわかっている。