早期乳がんの再発予防に抗がん剤治療の追加は必要か?

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 早期乳がんの治療を決める上で検討したい検査がある。「オンコタイプDX乳がん再発スコア検査」だ。残念ながら保険適用ではないため40万~45万円かかる。しかし今回、あるタイプの早期乳がん患者にこの検査が役立つことが、大規模前向き臨床試験で明らかになった。この結果は今年6月の米国臨床腫瘍学会で発表された。

 浜松オンコロジーセンターの渡辺亨院長が説明する。

「早期乳がんは腫瘍が大きくなく、脇の下のリンパ節転移がないか、転移の数が限られている状態です。早期乳がんは手術で腫瘍を取り除いた後、再発防止のためにホルモン療法や抗がん剤投与が行われます」

 術後、どの治療をするか? 当然ながら再発防止率が最も高い治療を選びたい。そこで行われるのが、タイプ分けだ。

 乳がんは女性ホルモンが関係して増殖するので、ホルモンの作用を抑えるホルモン療法が効く。

 しかし、すべての乳がんがこのタイプとは限らず、ホルモン受容体が陽性か陰性かで調べる。

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