生活を変えれば治る 「痔」持ちが冬に警戒すべき5つの大敵
「理想は通勤時にひと駅手前で降りて歩いたり、就業後に泳いだりすること。ほかに就業時間内に1時間に1度、10メートル歩くことを心がけましょう」
■お酒
接待や忘年会のシーズンで飲酒の機会が多いが、お酒は痔にとって大敵だ。アルコールには末梢血管を拡張する働きがあるので血流は良くなるが、それは体の表面の話。内臓は逆に血液が不足するため血流が悪くなり肛門周辺はうっ血してしまう。
「お酒には炎症を起こす物質アルカロイドが含まれており、お酒で下痢になる人も多い。つまり、飲酒は二重の意味で痔の悪化に拍車がかかります。なるべく控えるべきですが、飲む場合はアルカロイドが含まれる日本酒やワインなどの醸造酒でなく、焼酎やウイスキーなどの蒸留酒にしましょう」
■便秘
痔を発生させる最大要因だが、冬は残業によるストレスや寝不足のためなりやすい。とくに女性は下痢に悩む男性と違って便秘になりやすいので要注意だ。
「生理前に分泌される女性特有のホルモンは腸の動きを鈍らせる働きがあります。しかも女性は食事量を減らすダイエットをしがちで、便の量が減りやすい。便意も我慢する傾向にあり便秘になりやすいのです。日頃から納豆、味噌、ヨーグルト、甘酒などの発酵食品や食物繊維の多い食事を心がけましょう。塩を塩麹にするのもお勧めです」