1年間で0.18歳延びる 実用的な「平均寿命」とは
ただし平均寿命は、同い年の人口が半分に減る年齢ではありません。この時点では、まだ約6割が生存しています。同い年が半分に減る「50%生存年齢」は、平均寿命+約3年になります。さらに「25%生存年齢」は、平均寿命+約9年です。
以上のことを踏まえて、生まれた年ごとの男性の寿命推計値を表にまとめました。
かなり大ざっぱな推計であることは否めません。しかし13年に厚労省が高校生向けに作った資料には「みなさんがお年寄りになるころには100歳まで生きるのが当たり前」「95歳くらいまで生きる前提で老後の生活設計をした方がよい」といったことが書かれています。
当時の高校生は1995年から97年生まれです。そして表を見れば分かる通り、その年生まれの男性の平均寿命は93~94歳。25%生存年齢は100歳を超えています。
表の数字は意外と当たっていそうだ、ということを納得していただけるのではないでしょうか。