定年後の寿命は25年以上「人生は2回分」と考えるべし
この2回目の人生を、経済的に困窮せずに暮らしていくためには、やはりできるだけ長く働いて、自分で稼ぐしかないでしょう。いまから貯金といっても限界がありますし、投資などで儲けられるのは一握りに過ぎません。しかも若い世代は減る一方なのですから、彼らにぶら下がるには限界があります。
体力的に、若者と同じように働けないのは言うまでもありません。しかしこれから60代を迎える人の多くは、子育てが終わり、住宅ローンもほぼ終わっています。40代、50代のときと同じ金額を稼ぐ必要はありません。夫婦2人、いまある貯金や退職金と、少ない年金と、あとは仕事で小金を稼いで、できるだけ長く楽しく暮らせるように、工夫すればいいわけです。
そのためにもっとも大切なのは、健康を維持し続けることです。また、その点をもっとも不安視している人も多いはずです。次回の連載では、この問題を取り上げてみようと思います。