夜間半日断食でやせるワケ 1年半で20kg減の研究者が語る
血糖を急激に上げない方法は、血糖値を急激に上げにくい食品を食べたり、食物繊維の豊富な野菜を先に食べて糖の吸収を遅らせる方法などがある。しかし、一番手軽なのはダラダラ食べ続けることをやめ、食事を取らない時間をキチンと確保することだ。
「食事を取らなければインスリンの分泌が減り、不足した糖分を補うためにグリコーゲンや脂肪が燃やされる時間が長くなります。結果としてやせるのです」
しかも、インスリン抵抗性が是正され、インスリンの分泌量は減る。ならば昼間食べずに、夜食べてもいいのか?
「それはいけません。正しくは夕食から翌日の朝食の間を12時間以上保つことです。夜間の食事は睡眠の質を下げ、睡眠中に行われる細胞の修復などにマイナスです。しかも、睡眠中は副交感神経が優位に働き、胃腸の動きが活発なため睡眠直前の食事は吸収力を増し太りやすくなります。その代わりに、良質な睡眠後には朝日をたくさん浴び、バランスの良い朝ごはんをしっかり取ってください。インスリンの分泌も体内時計と関係することがわかっています。体内時計のリズムを正すことも肥満を解消するための第一歩となります」
古谷氏は午後7時夕食、午前7時朝食、正午昼食という食事スケジュールを厳格に守るなどして20キロ以上の産後太りを1年半で解消したという。