認知症の人に必要なのは、自分にできないことは無理せず、誰かに頼ることだったが、家族も誰かに頼ることである。
地域で相談できる場所をつくったり、自分の気持ちを話せる相手を見つけたり、あるいはデイサービスやショートステイを利用して自分の時間を持つのも手だ。連載8回目でも紹介した丹野家のように「ほったらかし介護」はベストだが、それも頼れる方がいてこそである。かいがいしく世話をしようなんて考えず、人に頼りつつ、開き直ることも必要だろう。
辛抱しない! 頑張らない! 悩みをひとりで抱え込まない! 介護を「快護」に変える条件はこの3つである。