米専門誌で研究報告が プロ野球選手は内野手が長生きする
「運動が健康に良い」というのは医学的には間違いのない事実です。運動は肥満を防ぎ、体の代謝を活発にして、動脈硬化や糖尿病を予防します。ただ、これはあくまで一般の人が、無理のない範囲で行っている運動習慣のことです。
それではプロのスポーツ選手は一般の人より、健康で長生きでしょうか? これはまだ解決されていない問題です。
プロのアスリートは毎日のように運動をしているのですから、生活習慣病はそれだけ強く予防される可能性があります。一方でハードなトレーニングや、試合などでの危険と隣り合わせのプレーは、体を痛めつけ、時には大きなケガの原因となります。ピッチャーは肘を壊す、ボクシングは脳や頚椎の病気の原因になる、など、特定のスポーツ選手にはなりやすいケガや病気も知られています。
今年の米国医師会の内科専門誌に、メジャーリーガーの健康調査を大規模に行った、興味深い研究結果が報告されています。
それによると、メジャーリーガーは一般のアメリカ男性と比較して、全体としては長生きで、多くの生活習慣病も予防されていました。