「白血病=死の病」というイメージを変えたい…友寄蓮さん
そんな11月半ば、突然、鼻血が出て止まらなくなりました。両方の鼻の穴から流れ続けること4時間。それに加え、足や膝を触っているだけで指の痕が付くようになったので、子供の頃に通っていた小児科へ行ったんです。
そこの先生は大きな病院の先生でもあるので、私の顔色を見るなり血液検査をしてくれました。数日後、検査結果を聞きに行くと、すぐに大きな病院に運ばれ、さらなる検査になりました。その頃は、もう具合が悪すぎて記憶があまりありません。
「白血病」を告知されたのは、病室のベッドで横たわりながらでした。あっさり言われたので実感もなければ不安もなく、むしろ「病名がわかったから治療が受けられる」という期待のほうが大きかった。
初めは3カ月ぐらいの入院と通院という大人の治療プランだったのですが、1週間後に小児プランに変更になりました。当時は15~16歳というのがその境目の年齢だったようです。
■「死んでしまおう」と思ったことも
医師から「1年間の入院です」と言われ、初めて自分の病気の深刻さを知りました。病気が治るかどうかよりも、「進学できるか」「その先はどうなる?」という不安のほうが大きかったですね。あとから聞いた話では、治療開始時、芽球(白血病細胞である可能性が高い血液細胞)が33%で、あと数日遅かったら命が危なかったくらいハイリスクな状態だったそうです。