秋の初めに悪化しやすい喘息 大人が重症化する意外な要因

公開日: 更新日:

 アレルゲンとしては、ダニやハウスダストが知られるが、最近は猫の毛が増えていて、冒頭の男性も喘息を発症する前の年から妻の独断で猫を飼っていたという。

「喘息の人は、気道の過敏性が増していて、慢性的な気道の炎症によって気道が塞がりやすい状態に変化しています。それでゼーゼーしたりするのですが、そこに加えてアレルギー発作が起こると、一気に気道が狭くなり、最悪の場合、命を落とすことさえあるから要注意。発作を起こしてから治療するのではなく、吸入ステロイドなどで発作を起こさないための治療をしっかり続けることが大切です」

 患者数は450万人とされ、小児の6%、成人の3%の頻度で発症するというから侮れないだろう。

■予防は吸入薬と徹底した掃除

 秋に悪化しやすいのはいくつかの要因がある。

「気温が下がり始めると、風邪をひきやすい。それで上気道に感染が起こると、その炎症によって気道の過敏性がさらに増し、アレルギー発作を起こしやすくなるのです。もう一つは、花粉です。この時季は、ブタクサやヨモギなど秋の花粉症シーズン。これらにも反応する人は、アレルゲンが複数あるため、より症状が悪くなりやすい」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…