夜泣きに追い詰められた母親が…乳幼児に睡眠薬投与の是非

公開日: 更新日:

「抱っこしたり、おっぱいをあげたり、昼間にできるだけあやしたりしても、激しく泣いてしまうケースもあるのです。夜泣きにイライラした揚げ句、赤ちゃんに手を上げて叩いてしまい、“自分はダメな母親だ。母親失格だ”と泣きながら自分を責めて“死んでしまいたい”と言う母親もいます」

 いまの母親は出産ギリギリまで働くため、もともと体力がなく、夜泣きの時期に肉体的にも精神的にも限界を超えるケースもあるという。

「赤ちゃんに睡眠薬を飲ませるのは好ましいわけではありませんが、赤ちゃんの夜泣きに苦しむ若い母親を、ただ“我慢しなさい”と言って追い詰めるのもどうなのか。難しい問題です」

 病院では乳幼児を眠らせる薬を検査時などで使うことがある。

 ならば、“医師の処方の下でなら使ってもいいのではないか”という意見が出ても不思議ではない。

「乳幼児への睡眠薬投与は副作用で呼吸が止まってしまう危険性があり、医師の監視下での使用が鉄則です。赤ちゃんがぐずるから、夜泣きが激しいからといって親が飲ませることは積極的には勧められません。しかし、個別の事情で1回や2回なら出した方がいいのではないか、と迷うことがあるのも事実です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」