今年の流行は早い? インフルエンザ対策を専門医に聞いた

公開日: 更新日:

 もし、インフルエンザを発症したら?

 現在、日本で承認されている薬は5種類。昨年、従来とは違うメカニズムの薬「ゾフルーザ(一般名バロキサビルマルボキシル)」が発売され話題になったが、耐性ウイルスの問題が指摘されている。

健康な成人では耐性ウイルスが見られる率はそれほど高くありません。また耐性ウイルスが見つかっても、全く効かなくなるわけではない。症状の持続時間が長くなるため、人にインフルエンザをうつしやすくなる。ゾフルーザは1回投与で済み、これはほかの薬にはない特徴です。一方、同じ内服薬のタミフル(一般名オセルタミビルリン酸塩)は1日2回、5日間投与しなければならない。私はゾフルーザ、タミフル双方のメリット、デメリットを話し、患者さんに選んでもらっています」

 なお、ゾフルーザの耐性ウイルスができる率は、小児の場合、成人より高い。日本小児科学会は12歳未満の小児には、積極的な投与を推奨しないとしている。

 保険適用外だが、予防薬として投与が認められている薬もある。

 前出のタミフル、吸入薬のリレンザ(一般名ザナミビル水和物)、同じく吸入薬のイナビル(一般名ラニナミビルオクタン酸エステル水和物)だ。

 家族に高齢者や慢性呼吸器疾患、心疾患、糖尿病などの基礎疾患患者がいる場合は、検討するのもありだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動