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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

米国では新型コロナが老人ホームに蔓延 高齢者と介護者をどう守る

公開日: 更新日:

 WHOが新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)宣言をした3月11日現在、アメリカでのコロナウイルス感染者は1200人を超えました。ヨーロッパからの渡航の30日間停止、大規模イベントの中止、激増する学校閉鎖など、このコラムがみなさんの目に留まる時には一体どんな状況になっているか予測もつきません。

 そんな中、感染者・死者ともに最も多い西海岸のワシントン州を中心に、全米の老人施設での感染を食い止め、入居者だけでなく介護者をどう守るかが大きな課題となっています。

 ワシントン州郊外の街、カークランドでは老人ホーム「ライフケアセンター」を中心に大きなクラスターができています。

 感染が始まった当初、同老人ホームには120人が生活していましたが、そのうち18人が新型コロナウイルスのために亡くなりました。また11日現在、入居中の49人のうち21人が陽性と報道されています。さらに近隣の10軒の老人ホームでも入居者またはスタッフの感染が確認されています。

 こうした状況を受け、全米の介護施設で家族に対して訪問を控えるよう呼びかけ、多くが面会時間を制限し、最近、海外旅行をした家族の訪問禁止。訪問者を完全にシャットアウトするところも出ており、ただでさえ孤独な高齢者の心身にどんな影響をもたらすのかが強く懸念されています。

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