食事で新型コロナに打ち勝つ 高齢者の6人に1人が低栄養

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 世界中で新型コロナウイルス感染症(COVID―19)が拡大する中、明らかになったのはこの病気の感染リスクがとくに高く、重篤になりやすいのは65歳以上の高齢者ということ。そして新型肺炎を含むウイルス性肺炎には有効な治療法がなく、患者本人の免疫力の強弱も生死の境目になるということだ。

 徹底した手洗い、咳エチケット以外にわれわれができることといえば体調管理だが、その基本となるのは「食事」だ。何をどう食べるべきか。時間栄養学の専門家で愛国学園短期大学非常勤講師の古谷彰子栄養士が言う。

「本来、高齢者は遺伝的にも感染症に強く、さまざまな病原体と闘い生き残った歴戦の勇者的存在です。ところが、加齢とともに感染症に対する抵抗性が落ちていきます。胸腺、T細胞系、B細胞系、NK細胞、樹状細胞、腸管の免疫能力などが機能低下するからです。その程度は個人差が大きく、各人が抱える基礎疾患の影響が強いのですが、咀嚼力低下や嚥下障害などからくる栄養不足の一面も少なくありません。低栄養の高齢者はまずはそれを解消しなければなりません」

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