新型コロナウイルス「超過死亡」から見た本当の死亡数
すでに2月中旬から東京を中心に感染が広まっていたのだろう。だがPCR検査は制限されていたし、当人も、死亡診断書を書いた医師たちも、まさかコロナとは思いもしなかったのだろう。
まだ全国のデータが出揃っていないし、4月上旬以降のデータも出てきていないので、断定的なことは言えないが、コロナで亡くなった人は公表数よりかなり多そうだ。ただ数倍に増えることは考えにくい。もしそうなら、現場の医療関係者たちがとっくに気付いているはずだ。
コロナで直接・間接に亡くなった人は、おそらくすでに1000人を超えているだろう。しかしそれでも、欧米と比べれば、かなり少なく収まっている。
(長浜バイオ大学医療情報学・永田宏教授)