ウィズコロナで肝に銘じる 免疫力を正常に保つ6つの栄養素
「新型コロナについての報告もあります。インドネシアの論文で、感染して入院したが生還できた人の90%以上が血液中のビタミンD値が正常でしたが、亡くなった人の90%以上は低下または欠乏していたのです」
亜鉛は、SARS(重症急性呼吸器症候群)の治療薬の研究で、亜鉛がウイルスのタンパク・RNA合成システムの転写因子RdRpを阻害し、ウイルス増殖を抑制することがわかっている。新型コロナは、遺伝子がSARSと酷使しているため、同様の効果が期待できる。
「マグネシウムやセレンは、細胞内のさまざまな代謝に深く関わり、健常な免疫機能を維持するのに必須の栄養素です」
最後の1つ、スルフォラファンは抗ウイルス作用や、炎症の主要な誘導物質を強力に阻害し、ARDS(急性呼吸窮迫症候群)による肺の炎症も緩和できることが動物実験で証明されている。
「いずれも食品から取れ、摂取しても体の害にならないという点も大きい。ビタミンCは壊れやすいこともあり、サプリメントからの摂取が効率がいいですが、ほかは食事で意識して毎日取ることで体の免疫力を上げ、ウイルスに強い体にすることができます」
ビタミンDは紅ジャケやイワシの丸干し、亜鉛は牡蠣、セレンはマグロ、マグネシウムは納豆、スルフォラファンはブロッコリーやブロッコリースプラウトに多く含まれている。