ウィズコロナで肝に銘じる 免疫力を正常に保つ6つの栄養素
「免疫力を上げれば感染しても軽症で済む。サイトカインストームを抑えられれば、重症化しても生還できる率が高くなる。これらが期待できる栄養素として、過去の国内外の研究から私は6つのものをお勧めしたい」
それが、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛、セレン、マグネシウム、そしてスルフォラファンだ。
「まずビタミンCは、ウイルス性呼吸器感染に対する予防・症状軽減効果が研究で明らかになっています。チリのサンティアゴ市の合宿所で10日間の運動プログラムに参加する学生の風邪症状に対し、ビタミンCの介入試験を実施しました」
この研究では、最初の年は解熱剤か感冒薬を服用し、翌年は入所時に風邪症状があればビタミンC1グラムを1時間ごとに6回、以後1日3回投与。無症状の学生にはビタミンC1グラムを1日3回投与した。結果、ビタミンCを投与した学生の風邪とインフルエンザは85%減少した。
■ビタミンDの欠乏がコロナ死リスクを上昇させる疑いも
ビタミンDに関しては、小中学生167人に1日1200IU、別の167人に偽薬を与えた国内の研究がある。すると、12~3月の4カ月間で、インフルエンザ感染者は偽薬群31人に対し、ビタミンD群は18人と、罹患率が42%減少した。