日本人は少ない…怒りっぽいのはカルシウム不足のせい?
「カルシウム不足なんじゃないの」
コロナ禍のストレスから急に怒りを爆発させたり、イライラした様子を見せたりするご仁にはそう言いたくなる。
事実、カルシウム不足は情緒不安定を招くことが医学的にも明らかになっている。ほかにも、不眠、神経過敏、不整脈、動悸(どうき)、息切れ、手足の痙攣(けいれん)やしびれ、さらに免疫力の低下や免疫異常との関連も指摘されている。
日本人は、カルシウムを多く含む乳製品の摂取量が少ない。米国人の3分の1しかカルシウムを摂取していないという説もある。厚労省の2020年版「日本人の食事摂取基準」では、体重68キロの30~64歳男性で1日に約740ミリグラム、体重65キロの65~74歳男性で約770ミリグラムの摂取を推奨しているが、体重差もあるから、おおよそ成人男性で800ミリグラム、成人女性で650ミリグラムの摂取を心掛ければいい。それ以上摂取しても問題はないが、当然のことだが、極端な量の摂取には要注意。