腎臓<上>40代から死滅が始まる毛細血管を蘇らせる睡眠法
■遅くとも7時に起きて0時までに就寝する
では、どんなことがポイントになるのか、紹介してもらう。
人の体では、夜、眠っている間に全身の細胞が修復されている。
毛細血管が、全身の細胞の修復と毛細血管自体の修復を一緒に行っているのだ。
それは毛細血管が細胞の修復に必要な「酸素」「栄養素」「ホルモン」といった材料を全身の隅々まで送り届ける輸送ルートになるから。
だから副交感神経優位になる質のいい睡眠で、睡眠中に毛細血管を緩めることが非常に重要になるのだ。
細胞修復に欠かせない重要なホルモンは、主に「成長ホルモン」と「メラトニン」の2つ。
成長ホルモンには全身の細胞を修復して新陳代謝を促す作用があり、一日の分泌量の約70%が睡眠中に分泌される。寝入りばなの約3時間の深いノンレム睡眠中に分泌のピークを迎える。
「睡眠ホルモン」とも呼ばれるメラトニンは、朝、太陽光を浴びると分泌が止まり、その15~16時間後に再び分泌が始まり、そこから数時間でピークを迎える。現在発見されている抗酸化物質の中でも、最も強い抗酸化作用を持つホルモンだ。