1日でも長くリングに…格闘家のノブハヤシさん白血病を語る

公開日: 更新日:

 幸いなことに最悪の事態とはならず、抗がん剤治療は半年で終わり、7月には退院。僕も関係者も、その時点で少し白血病をなめていました。3カ月後の10月にはエキシビションで1ラウンドマッチをこなし、次の試合に向けて準備も進めていたのです。

■「引退するにしても復帰してから」としか考えていなかった

 そんな12月、定期的に受けていた「マルク」という骨髄検査で数値に異常が見つかり、「再発」を告知されました。体はすこぶる元気だったので「なんで?」という思いでした。

 こうなると、もう骨髄移植しか治療法がないそうで、「やるしかない」と決意しました。1月から入院して抗がん剤で半年かけて自身の免疫力を徹底的にやっつけて、“僕をゼロ”の状態にしてから移植手術となりました。そうしないと新しい骨髄を“僕”が攻撃してしまうからです。

 僕がラッキーだったのは、徳島に住む姉と白血球の型が合ったこと。ドナーがすぐに見つかったことで手術のめどが立ち、スムーズに移植ができたのです。僕の体が大きいので骨髄もたくさん必要だったらしく、姉は可能な限りギリギリ目いっぱい取られたようです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇