新型コロナは血液型O型が感染も重症化もしにくい 最新発表

公開日: 更新日:

 血液型によって感染症の罹患リスクや重症化リスクに差異があるケースはこれまでにも確認されている。たとえば、O型の人は新型コロナと同じコロナウイルスで起きる重症急性呼吸器症候群(SARS)にかかりづらく、マラリアで重症化しづらいとみられている。

 なぜ、О型は新型コロナに感染しにくく、重症化しにくいのか?

新型コロナウイルス感染症は呼吸器の病気といわれていますが、その本質は血栓症だと考えられています。実際、5月13日には日本血栓止血学会が、新型コロナによって血栓症リスクが増大するとして、警鐘を発信しています。新型コロナで生じるのはミクロな血栓で、全身の毛細血管を詰まらせるのですが、とくに肺や腎臓には毛細血管が多いため、肺炎や腎障害など目立った症状が出やすいのです。血液型との関係ですが、О型はほかの血液型に比べて血液凝固因子のひとつが薄く、血が固まりにくいことが知られています。それがO型が重症化しにくい理由のひとつなのでしょう」

 とはいえ、「血液型による差はない」とする別の研究もあり、現時点では定まった見解とは言えない。血液型はなんであれ、今後もマスク、手洗い、3密回避が必要なのは言うまでもない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…