コロナうつをブロッコリーが抑制!カギはスルフォラファン
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。緩みかけた気を再度引き締めて、感染予防に努めたい。
そんな中でおすすめの食品が、ブロッコリーやブロッコリースプラウトだ。新型コロナウイルスに感染すると肺炎に至るリスクがある。肺炎とは、つまり炎症のこと。炎症は、うつ病も発症させることが複数の研究で明らかになっている。マウスに炎症を引き起こす物質を投与すると、うつ様行動を取るという報告もある。
千葉大学社会精神保健教育研究センター副センター長の橋本謙二教授は、ブロッコリーに含まれる物質スルフォラファンが、ストレスに対するレジリエンス(困難や逆境に心が折れずに柔軟に生き延びようとする力)を示す作用があることを研究で証明。研究の中では、スルフォラファン入りのエサを与えたマウスに、炎症を引き起こす物質を与えるとどうなるかも調べた。するとそのマウスは、うつ様行動を取らなかった。
また、思春期のマウスにスルフォラファンを与えると、成人期になって炎症を引き起こす物質を与えても、うつ様行動を取らなかった。これらの結果から、スルフォラファンの抗炎症作用がうつ症状を抑制していることが分かる。