うつ病の復職を失敗しない!注目される再休職予防プログラム

公開日: 更新日:

 以前から自宅での仕事が普通だった人、会社で多くの人とコミュニケーションを取りながら仕事をするのが苦手な人にとっては在宅勤務がむしろ楽だが、小さな子供がいたり、部屋数が限られていたり、仕事経験が浅く上司の指示を常に仰ぎたい人には、苦痛でストレスがたまる。

「個人の要因が大きく関わってくるのが在宅勤務。この状態でうつ病の人の復職状況を的確に判断するのは困難です」

 それらをクリアするのに役立つのが、リワークプログラムだ。

■在宅勤務推奨でも復職可能かを見極める

 具体的には、週5日、朝から分院の「メディカルケア虎ノ門」まで通い通院訓練を行う。オフィスワーク(自主課題)やコミュニケーションについての正しい知識を学ぶなどして時間を過ごし、「主治医が考える復職可能レベル」からさらに高い「職場の求める回復レベル」までもっていく。

 2011年までのリワークプログラムを利用した人の復職達成率は、全体で76・6%、プログラムを終了し勤務先企業の復職判定に進んだ人においては98%。復職後の就労状況は、再休職することなく就労を継続している人は1年後では81・5%、2年後では70・1%だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」