うつ病の復職を失敗しない!注目される再休職予防プログラム

公開日: 更新日:

 このリワークプログラムがコロナ禍で改めて注目を集めているのは、在宅勤務が推奨される状況においても、本当に復職可能かどうかを見極めることができるからだ。

「リワークプログラムでは、コロナ感染拡大防止を十分に考慮しながらも、患者さんにはメディカルケア虎ノ門まで来てもらい、プログラムをこなしてもらっています。朝から電車に乗って移動し、リワークプログラムに参加する多くの人と接し、一日の感情の波を一律に保って過ごせるようになることが、再休職防止のために不可欠です」

 その過程で、うつ病を悪化せずに在宅勤務を行える、その人にとっての注意事項を見いだし、さらに詳細に指導。同時に出社しての勤務が可能かも探っていく。

 たとえば、「子供が小さく、仕事部屋を確保できず、一日中家族と顔を突き合わせる在宅勤務はストレスがたまる」という人であれば、「仕事は喫茶店で」「朝昼夜とタイムスケジュールを決めて休憩時間もきっちり取る」など細かく伝える。これによって、在宅勤務であろうと、出社スタイルであろうと、うつ病を再発して休職とならない体制を整えていく。

 今後さらにリワークプログラムはコロナ以降の働き方に合わせてブラッシュアップしていく予定とのこと。「うつ病で休職し在宅勤務で復職したがうまくいかなかった」と思う人は、リワークプログラムを検討するのも手だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動