食道<上>専門医が教える胃食道逆流症の原因と5つの改善策
●食事はよく噛んで、30分以上かけて食べる
よく噛まない「早食い」や「大食い」は、消化に時間がかかり、胃酸の分泌が増える。一口20回以上噛むようにして、ゆっくり時間をかけて、腹八分目を心がける。
●食後2~3時間は横にならない
食後は下部食道括約筋が一時的に緩みやすく、胃に食べ物が消化されずにあるので逆流しやすい。夕食は寝る2~3時間前までに済ませる。
「食後、どうしても横になるなら、左側を下にして横向きに寝ると胃が食道よりも下になるので逆流しにくくなります」
●上体を高くして寝る
胃食道逆流症の人は、眠っている時に逆流が起こりやすくなる。枕で頭だけを高くするのではなく、市販の「三角枕」などを使って上半身全体に傾斜をつける。座布団やタオルなどを使って傾斜をつくる場合は、15度くらいの角度にするといい。