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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

熱風邪にはトマトと大根おろしのスープで体をクールダウン

公開日: 更新日:

 前回に引き続き、冬場に気になる「風邪」対策について紹介します。

 風邪にはタイプがあり大きく「冷え風邪」「熱風邪」に分けられます。 すでに熱が出てしまった「熱風邪」は、中医学で「風熱」と呼ばれる症状です。熱風邪の大きな特徴は、すぐ熱が出る、喉の痛みから始まること。高熱があり、喉が腫れて痛む、汗が出る、布団をかぶると暑くてたまらない……といった症状がみられます。ほかには、粘りのある痰が出る、鼻水が黄色い、尿が黄色いといった特徴もあります。

 熱風邪の場合は、冷え風邪対策の食養生は絶対NG! 体を温めるネギやショウガを取り入れると、熱はますます上がり、喉の炎症もひどくなるばかり。対策を変えなくてはならないのです。ちなみに、風邪薬としてよく知られる「葛根湯」も効果を発揮するのは、冷え風邪の段階までなので覚えておきましょう。

 熱風邪対策は、とにかく体の中から冷やして熱を冷ますことが大切です。おすすめは大根。体にこもった熱を冷まし、咳を鎮め、喉の炎症や痛みにも効果的です。体を冷やす大根は、冬場はなるだけ加熱して食べるほうがよいのですが、こういうときは例外です。大根おろしや、サラダなど生で摂取するほうが症状の改善に役立ちます。

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