著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

コロナパンデミックで看護師志望者が急増した理由とは?

公開日: 更新日:

 2021年3月初旬現在、死者が52万人という惨事を生み、今も進行中のアメリカのコロナ禍で、一筋の光のようなニュースが静かな話題になっています。パンデミックをきっかけに看護師志望者が増加しているのです。

 以前からアメリカでは慢性的な看護師不足が起きていましたが、病院が医療崩壊に陥る中、彼らへの負担は異常なものとなりました。マスクやガウン不足が原因と考えられる感染で亡くなる看護師が少なくなかったことは、このコラムでもお伝えした通りです。家族と自分の命を守るために退職せざるを得なかった看護師もいました。

 ところがその一方で、大学の看護学科(正看護師になるにはアメリカでは基本的に4年制の大学卒業資格が必要)に入学した人の数が、この1年で6%増加したのです。

 大きな理由としてまず考えられるのは、誰よりも厳しい状況に置かれた看護師の現状が大きく報道され、若者への大きな刺激になったことです。

 ニューヨークでは毎晩7時に街中の建物の窓から看護師さんへの拍手喝采が数分間続き、スーパーボウルやゴールデングローブ賞などメジャーなイベントへの招待など、さまざまな方法で彼らをねぎらおうという動きも非常に活発です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…