稲妻のような残像が…叶かずゆきさん語る脳動脈瘤との闘い

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 しばらくすると、「次は左目の辺りが温かくなります」の言葉とともに左目を熱いものが通りすぎ、「次は右目いきます」で右目もズワーンと熱さが通りすぎていきました。痛くはないのですが、稲妻のような残像が目の奥に残ってしまい、それがトラウマのように今でも時々フラッシュバックします。

 造影検査は50分ほどで終わり。ただ動脈に入れたカテーテルを抜いた後は、医師による10分間の止血と別室で4時間の安静が必要でした。その間、左足を動かしてはいけないと言われ、寝返りもできない状態。「つらかったらナースコールを押してください」と言われましたが、忙しそうな看護師さんを呼ぶのが申し訳なくて、トイレに行きたいのを4時間我慢しました(笑い)。

 本番の手術では検査時より太いカテーテルだったので、止血はICU(集中治療室)で丸1日。今度は右足そけい部からカテーテルを入れたので、右足を動かさないことが必須でした。その上、心電図や点滴も数本つながれ、尿道カテーテルの異物感もあるという不自由な1日でした。それでも、術後4日目には退院できました。コロナ禍だったので家族との面会は一切できず、同室の老人が1人、誰にも会えないまま亡くなったのが気の毒で印象に残っています。

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