糖尿病と心臓疾患は個別に対応するのが現状では最善の策
ここまでお話ししてきた心臓、脳、糖尿病だけでなく、腎臓や手足の末梢血管なども含めて「血管」という大きなくくりで捉え、全身のすべての血管を丸ごと診る専門科を新たに立ち上げることができれば理想的といえます。ただ、先ほど取り上げた糖尿病もそうですが、腎臓や末梢血管などに関しては、治療がそれぞれ大きく異なることもあり、個別に対応しながら連携を深めていく体制が現状では最善といえます。
ですから、まずは腰から上、主に心臓と脳の血管をひとつのまとまりにして診る新しい治療体系をつくろうと考え、構築を進めているのです。
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