心不全の予兆の可能性あり 1カ月で体重2~3キロ増に注意!

公開日: 更新日:

 生活習慣を整え、心不全のリスク因子となる病気を抱えているなら、その治療を徹底的に行う。さらに、心不全対策で特に押さえておきたいポイントは2つある。

 まず1つは、体重が1カ月で2~3キロ増えた、夜中のトイレの回数が増えた、手足が冷えるなど、「これまでになかったこと」が起きたら急性心不全の予兆を疑う。

「特に体重の増加は心不全で水がたまった可能性があります。病院で心電図、レントゲン、血液検査をして、心臓にどれほど負担がかかっているか調べるべきです」

 心不全には「左室駆出率が低下した心不全=HFrEF(ヘフレフ)」と、「左室駆出率が低下していない心不全=HFpEF(ヘフペフ)」がある。高齢者に非常に多いのが後者のヘフペフで、心電図で異常が見つかりにくい。

「なんとか、ぎりぎりで心臓は動いているので、そのままいけば元気に活動できる。ところが暴飲暴食、睡眠不足、疲労、ストレスなどがあると、夜中に一気に具合が悪くなり、急性心不全を起こしてしまう」

 ヘフペフは、もう一つのヘフレフと違い、治療薬がない。暴飲暴食、睡眠不足、疲労、ストレスに日々気をつけるしか対策がない。これが2つ目のポイントだ。

 なお、SGLT2阻害薬はヘフレフに対し認可されたが、いまヘフペフに関しても大規模臨床試験が行われている。この結果次第では、ヘフペフ初の心不全治療薬となる可能性がある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動