ワクチン先進国の感染者の高止まりは「気の緩み」が原因?

公開日: 更新日:

 接種が始まった1月16日に新規感染者数が1万5144人だったインド(人口13・5億人)は3月10日には2万人を突破。25日には5万9118人となった。同じく1月から接種が始まったブラジル(人口2・1億人)は2月1日に2万4591人だった新規感染者数が3月25日には10万158人になっている。

 こうした状況を受け、世界的に権威のある医学雑誌である英国医師会発行の「BMJ」の投稿欄に英国在住の科学者から「インドはワクチンや封鎖なしで新型コロナウイルス感染症をほぼ管理したため、世界的な注目を集めていた。にもかかわらずワクチン接種が始まって1カ月ほどして感染者が増え始めた。インドの近隣諸国であるパキスタン、バングラデシュでも増えている。ブラジルでも同様の傾向がある。しかし、科学者たちは、冬が過ぎた最近の時期の突然の急増の明白な原因を特定することができていない。人口密度の高い開発途上国では緊急の注意が必要だ」との投稿が寄せられた。

■ワクチンが変異株を拡大させたとの見方も

 重症化ばかりか感染抑制にも力を発揮するといわれるワクチンを接種しているのに、どうして新規感染者が思うように減らないのか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」