認知症にならないためのポイント 早期発見して4つの対策を
「MCIは、物忘れ外来や認知症外来などを設けている病院で検査できます。そういった外来を受診するのに抵抗があるようなら、『アミノインデックス』という疾患リスクを評価する検査もあります」
アミノインデックスは食品メーカー「味の素」が開発した検査法。さまざまな疾患になると血液中のアミノ酸濃度バランスが特徴的な変動を示す特性を応用しており、1回の採血で済む。
■「運動」「社会参加」「睡眠」「食事」で対策を講じる
MCIだと判明したら、行うべきは有酸素運動だ。
「国内外の複数の研究で、有酸素運動が認知機能を維持することが証明されています。激しい運動ではなく、散歩のような運動でも十分です」
WHOが2019年に出した認知症リスク低減に向けた初のガイドラインでは、「65歳以上で1週間に少なくとも150分の中強度の有酸素運動、または75分の激しい有酸素運動」「少なくとも10分の長さ」「さらなる健康上の利益のため、週300分まで中強度の有酸素運動を増やすか150分の激しい有酸素運動」を推奨している。