認知症にならないためのポイント 早期発見して4つの対策を

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 次に、社会参加。趣味を持って人と交流する。

「特に高齢男性ではこれを苦手とする人が少なくありませんが、社会との接点を持って脳の知的活動を保つようにすべき」

 睡眠時間の確保もMCIから認知症へ移行させないための重要なポイントだ。睡眠不足は、認知症の発症に関係するアミロイドβを脳に蓄積させる。前述の日中の有酸素運動や人との交流は、心地よい疲れをもたらし、質の良い睡眠にもつながる。

「さらに、食事で複数の栄養素をバランス良く取ることも必要です」

 先に挙げたWHOのガイドラインでは、「地中海風の食事療法(魚介や緑黄色野菜が中心で、油はオリーブオイルなど植物性のものを使う)は、認知機能低下及び認知症のリスクを軽減する」とされており、また果物や野菜の摂取が認知症リスクの低下と一貫して関連していること、魚の摂取量の増加が記憶力低下を防ぐことにも触れられている。ただし、サプリメントで特定の栄養素を取るより、食事からバランス良く栄養摂取をすることが大切だ。

 現在、複数のメーカーが認知症の根本的な治療薬の開発に取り組んでいる。近い将来、認知症に対してもっと積極的な対策を講じられるようになるだろう。その恩恵を受けるためには、現段階では、認知症を進行させない生活習慣を取り入れることが大切だ。

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