著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

赤と青の法則 印象アップしたければ“信号無視”をしないこと

公開日: 更新日:

 では勝負事の際は赤色を着用した方がいいかというと、そうとも言えないから面白い。赤色はモチベーションを高める一方で、威圧感を与えてしまう。赤色には興奮をあおる要素があり、攻撃性が強い色でもあります。カズレーザーさんのような芸人であれば個性として認識されますが、一般生活で赤色を取り入れ過ぎると、威圧感を与えかねません。

 半面、差し色としての赤は効果的。同じくロチェスター大学のエリオットとニースタが行った、同じ人物に赤色、青色などのシャツを着てもらい、それぞれの印象を異性にヒアリングした有名な実験(08年)があります。それによると、赤色が最も魅力的に映ったといい、この効果を心理学の世界では「ロマンチックレッド効果」と呼んでいます。トランプ前大統領をはじめ、政治家が演説をするときに、あえて赤色のネクタイを着用して強いリーダーシップ感を演出するように、赤色を効果的に取り入れると、良い印象を与えるということを示す別の実験も存在します。

 ちなみに、青色には食欲減退の効果があるといわれています。青色は、緊張状態である交感神経の状態を調整する働きがあるためイライラやストレスを抑えるのです。実際、青色の食べ物を見ると手が止まってしまうといった経験がある人は多いのではないでしょうか? 応用として、テーブルクロスやお皿を青色にすると暴飲暴食の抑制につながるかもしれません。また、知的に見えるなどクールな印象を与える色としても知られています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  3. 3

    パワハラ騒動で楽天退団 安楽智大の去就どうなる? 兄貴分・田中将大の自由契約で話題沸騰中

  4. 4

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 5

    田中将大獲得に及び腰なのは《復活うんぬん以前の問題》…“外野”がフォローするほど現場との温度差浮き彫り

  1. 6

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 7

    巨人が“大山資金”で怒濤の上積み…FA石川柊太争奪戦で5球団「3年6億円」横一線の均衡破る

  3. 8

    《次の朝ドラの方が楽しみ》朝ドラ「あんぱん」の豪華キャストで「おむすび」ますます苦境に…

  4. 9

    フジテレビ『ザ・ノンフィクション』で注目された50代男性の裏話と結婚できる中高年の境界線 

  5. 10

    石破政権を直撃!岩屋毅外相につきまとう「100万円」疑惑…米国発カジノ汚職で再燃