著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

ワクチン接種で1億円が当たる…それでも集団免疫が危うい理由

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 しかしあまり知られていないのは、こうした対策ではカバーできない層が存在することです。国が定める最低賃金レベルの時給で働いている貧困レベルすれすれか、それ以下のいわゆるワーキングプアが該当します。1時間でも時給を失うのが痛手なだけでなく、週末も働いていたり、子供の世話などでワクチンを打ちにいきたくても、まったく自由になる時間がない層です。

 アフリカンアメリカンなどピープル・オブ・カラーが多く、コロナで最も犠牲になっているのも彼ら。国勢調査の推計ではこうした層が3000万人もいて、ワクチンを拒んでいる層より多いことも分かっています。

 集団免疫を達成するために、取り残された彼らにどうやってワクチンを届けるかが今後の大きな課題となっています。

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