医療連携手帳の活用でがんも他の病気もスムーズに治療できる
また、たとえば持病に糖尿病があったとします。その場合、がんは定期的にがん専門病院で、糖尿病は近くのクリニックで診てもらうということも、この手帳を利用することで非常にスムーズにできるのです。
最近、私が医療連携手帳についてある患者や医師に尋ねてみると、「知らない」との答えでした。それほど普及していないのが現状のようです。心配になって、東京都福祉保健局に問い合わせると、この手帳はしっかり“生きている”との回答がありました。
医療連携手帳は、全国でがん拠点病院を中心にそれぞれ作られました。東京では「東京都医療連携手帳」、神奈川県では「神奈川県医療連携手帳」といったように名付けられています。
5大がんをはじめとするがん患者の診療に当たって、ぜひ活用いただきたいと思います。