現場を見れば「困難な時代だからこそ五輪開催」とは言えなくなる
若手医師をこのまま長くとどめていては研修にもなりません。夜中に動けなくなった、瀕死のコロナ患者が運ばれてきます。防護服を着た看護師も、コロナでなければ患者にいろいろとやれるはずの看護が出来ず、亡くなっていく現状に苦悩しています。
もしこうした医療現場を見たら、会長は「このような困難な時代だからこそ開催」とは言えなくなると思います。
招待した外国の選手がPCR陽性であれば国外退去と言いますが、もしも発病して、亡くなったらどうするのでしょう?尾身会長が「今の状況でやるのは普通はない」と言われたのは当然のことなのです。
コロナ禍のため昨年は開催を1年待つことになりました。
その1年間、国は何かオリンピックの準備をしていたのでしょうか? 感染対策を考えていたのでしょうか?
1年延期をして、知らされたのはGoToトラベル、GoToイートでした。結果的には感染者、犠牲者が急増しました。この1年、多くの人がずっとガマンしたのは、なんだったのでしょう?
ワクチンの効果は、7月のオリンピック開催には間に合いません。人命が一番大切です。人が動くとウイルスも一緒に移動します。世界中からたくさんの人が集まった結果、さらに感染力の強い東京型の変異ウイルスが発生し、犠牲者がさらに増えることがとても心配です。