新型コロナワクチンはすでに1度罹患した人でも接種できる?
【A】「昨年12月に成立した改正予防接種法によって、新型コロナウイルスのワクチン接種は努力義務になりました。任意なので強制力はないですが、受けるか、受けないかを考えるときに患者さんに伝えているのは、メリットとデメリットのバランスです。接種するメリットは、自らの発症(重症化)を防ぎ、周囲への感染を広げる心配がなくなる可能性が高いこと。デメリットはまれに深刻な副反応が起きる可能性を否定できないことです。これは一人一人違って、アナフィラキシー症状が出たことがある人はデメリットの方が高くなりますが、基礎疾患のある人は発症した場合の重症化などを防げるので、メリットの方が高いです。また『副反応が恐ろしい』というイメージだけで避けるのは危険です。ワクチンは『周囲の人がやっているから』と何となく受けるのではなく、自分の体調に向き合って、正しい理解をした上で接種する方が増えてほしいです」