整体が回復のきっかけに…作家の今野敏さんパニック障害を語る

公開日: 更新日:

 パニック障害の人は、無意識に体がいつも緊張しているんだと思うのです。バリバリに筋肉が硬直するので呼吸が浅くなって、息苦しいような気がするし、身体的にもいろいろな障害が出る。だから精神はとりあえず放っておいて、体をほぐすことを考えてもいいと思います。筋肉がほぐれると気分が変わり、身体的にも好循環が生まれます。パニック障害の人は試してみる価値はあると思いますよ。

■病気というよりもともとの「タイプ」

 仕事の面でパニック障害が支障になったかと言えば、それは皆無です。内省的になるので、むしろ作家にとって神経症は悪くない。普通の人が気づかない自分の心の動きに気づけるので、物書きにとっては必要な資質とも言えます。パニック障害のような神経症の人は、作家になればいいんじゃないかな(笑い)。

 パニック障害や神経症は病気というより、もともとの「タイプ」だと思います。それがある時期、いろいろなことが物理的に重なることによって急に表面化するのではないでしょうか。私の場合もきっかけはわかりません。これといった精神的ダメージがあったわけではなく始まりました。そして10年ぐらいは不自由な生活をしました。「一生このままかもしれない」と思っていた時期もありました。でも、「どんなことでも良くなるんだな」と今改めて思います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    一部ファンが現実逃避? 中居正広“別人疑惑”再燃…「本人すでに死亡」と考える人々が現れる

  2. 2

    いまだ雲隠れ中居正広を待つ違約金地獄…スポンサーとTV局からの請求「10億円以上は確実」の衝撃

  3. 3

    フジテレビ社員たちの怒声と悲鳴…港浩一社長“自滅会見”で窮地、大手企業CM差し止め要求相次ぎ現場はパニック

  4. 4

    中居正広は松本人志の合コンに、2003年の時点で行っていた? 気になる千原ジュニアの証言

  5. 5

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  1. 6

    兵庫県百条委メンバーの前県議が死亡、ついに3人目の犠牲者…斎藤元彦県政「誹謗中傷」放置の罪深さ

  2. 7

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  3. 8

    中居正広の騒動拡大で木村拓哉ファンから聞こえるホンネ…「キムタクと他の4人、大きな差が付いたねぇ」などの声相次ぐ

  4. 9

    「北朝鮮みたい」…フジテレビの会見を伝える各局のニュースが“静止画”で視聴者ドン引き

  5. 10

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言