米国のパンデミック"大辞職時代”は22年も続く ビジネスで守るべきは「金より命と健康」
たとえばリモートワークからオフィスに戻れと言われた時に、子供の世話をどうするのか、十分ではないオフィスのソーシャルディスタンスや通勤での感染の不安、さらにはもともとあった労働環境や人間関係からくる数々のストレスが一気に襲いかかってきて、メンタルをやられてしまったり、そこまでいかなくても「このままではいけない」と考えるようになったからです。
80万人もの死者が出たアメリカでは無理もないと言っていいのではないでしょうか。
これまではワークライフバランスといった聞き心地の良い言葉で語られていた働き方が、コロナをきっかけに生死の問題になり、ビジネスで守るべきものはお金より人の命ではないかという基本的な問題が浮上しているのです。そしてさらにそこに加わったのは、もうひとつ社会不安の深刻な要因となりつつある温暖化です。次回、詳しくお話しします。