射精した瞬間にピキッと…笑福亭羽光さん語る「解離性脳動脈瘤」

公開日: 更新日:

 退院後、長年の友人であるねづっち(漫談家)に会ったので、病気の話をしたら「なるほど、まさにマス酒ですね」などとダジャレを言われまして、こんな話をボクも噺のマクラにしていますが、冗談ではなく“生死”のかかった大病を経験して、「時間は有限」だと強く意識するようになりました。

 大学在学中からお笑いコンビを組んで活動し、漫画原作を手掛けたりもして、34歳と遅い年齢で鶴光師匠に入門しましたから、何歳までプレーヤーとして高座に上がれるかと考えると、時間はそれほどない。だから、優先順位を考えて行動するようになりました。

 気を使う打ち上げの席は極力断り、「○歳までにこんな作品を作っておきたい」と考えたり、好きな小説を読んだり、家族と過ごす時間を増やしたりしています。

 急に命が途切れる可能性もある。仲の良い落語家に「もしオレが亡くなったら、携帯はおまえが持ってってくれ」と言づててあります。ヨメに見られたら困ることもありますんでね(笑い)。

(聞き手=中野裕子)

▽笑福亭羽光(しょうふくてい・うこう)1972年、大阪府高槻市生まれ。本名・中村好夫。大阪学院大学経済学部在学中に同級生とお笑いコンビを組み活動開始。98年、4人組お笑いユニット「爆烈Q」のメンバーになると同時に第35回ギャグ漫画新人賞を受賞し、漫画原作者としても活動を始めた。2007年、笑福亭鶴光に入門。自身の経験をもとにした“青春エロ”をネタにした新作落語を得意とし、20年にはNHK新人落語大賞を受賞する。21年に真打ち昇進。2月25日に「新潮講座神楽坂教室」(東京・矢来町)で「関東人のための上方落語高座講座」を開催。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した