2歳児にもマスク推奨…考えない「コロナ対策」は感染者を増やす

公開日: 更新日:

「2歳児にマスク着用」の発想が出てくる背景には、感染予防のアイテムであるマスクを何のために着用しているのか? を考えられない風土が定着したからだ。

「マスク着用の本来の目的は自分の飛沫を相手の顔にかけないため。誰かの飛沫を自分の口に入れないためと思っている人がいますが、そのような場面はほぼありません。極論をすれば背が高くて肺活量が多く飛沫が遠くまで届く大人はマスクをする意味がありますが、背が低い上に肺活量が少なく飛沫を出しても届く範囲が限られる子どものマスクが必要とは思えません。子どもといえども大人の顔に飛沫を浴びせれば危険かもしれません。しかし、そのとき大人が息を止め顔を洗えれば、感染リスクはある程度防げるはずです」

 なかには空気中を遠くまで漂うエアロゾルを心配する人もいるかもしれない。エアロゾルはマスクをしていても排出されるだけではなく、成人が正しくマスクを着用したとしてもマスクの隙間から吸入され防げない。

 では子ども同士の感染防止にマスクは必要か。


「子どもはあらゆるものに触る、口にする。友達同士でくっつくが当たり前。そうして成長していく。そんな子どもに感染対策で飛沫を共有しないためにマスクをしろ、と言っても聞くわけがありません。むしろ、飛沫が落下したところに付着しているウイルスに触れた手でマスクの表面をべたべた触ったり、触ったその指を口や鼻の中にいれたりする。子どものマスクは感染予防どころか、感染源になりかねません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…