自由診療歯科医が教える歯のケア(7)かかりつけ歯科医師の選び方は?

公開日: 更新日:

 注意したいのはこの研究での対象者は唾液の分泌量に影響のある薬を飲んでいないことだ。

「精度の高い研究のために除外していますが、実際には高血圧糖尿病の薬を飲んでいる中高年はたくさんいます。これらの薬は唾液分泌量を抑える傾向があります。この研究ではそれが反映されていません。日頃からそういう薬を飲んでいる人は、かなり厳しく口腔ケアに注意する必要があります」

 もちろん加齢により唾液の質も変わる。

「唾液はサラサラ、ネバネバ、両方が混ざったものの3種類があります。安静時の唾液は耳下腺からはサラサラ、顎下腺からは混ざったもの、舌下腺ではネバネバが分泌されます。一方、食べて咀嚼したり食品の匂いを嗅いだりして刺激を受けると、耳下腺からの分泌が多くなります。ところが、年を取ると耳下腺からの分泌が減ります。その結果、唾液分泌量の減少と相まって口の中がネバネバしてくるのです」

 だからこそ、60歳以降は唾液についてや口腔内の幅広い知識、最新情報を持った腕の良いかかりつけ歯科医師が必要なのだと木村院長は言う。

「家が近いから、ネットでなんとなく印象が良かったから、というだけで選ぶのはよくありません。虫歯や歯周病の予防・治療に詳しくて、いずれ誰もがお世話になる入れ歯やインプラントを作れるだけの経験と知識のある、かかりつけ歯科医師を探すことが大切です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭